冬のさくら

勇気のお話。

僕は冬のさくらが大好きです。

さくらと聞いてイメージするのは、
きっと満開の花をつけた春のさくら。
キレイですよね。僕も好きです。

でも冬にもさくらはあるんです。
当たり前ですけどね、
僕はずっと見落としてました。

冬にさくらを見たとして、
「何かの木」として通り過ぎていました。

花はもちろん、
葉っぱも落ちて、
見分けがつかない「何かの木」として。

だけどさくらは冬の間も、
地面に根を張り、
しっかりと大地に立っています。

そんな日々が必要なんですよね。
春に花を咲かせるためには。

冬のさくらを見ると、
だから僕は勇気をもらえます。

何をしても手ごたえがなく、
目の前をみんなが通り過ぎていき、
つい暖かい方に流されそうな時。

常夏のひまわりのように、
いつも輝く人がいて、
こころが折れそうになった時。

僕は冬のさくらを思い出し、
地面を踏みしめる勇気をもらっています。

咲く場所は自分で決めたいから、
流されたり折れたりしないように。

何者でもない今日の僕は、
冬のさくらを思い浮かべています。

立ち止まってくれたあなた。
本当にありがとう。


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