「難しいね」から始まる会話

好きな人の話です。

話していて楽しいのはどんな人だろう?
そう考えたときに、
「難しい」がスタートラインになる人、
と浮かびました。

人生とか世の中って、
答えが出ないことばかりです。
だから何か問題があると、
ついつい「難しい」で終わらせたくなります。

でも物事を単純化せずに、
「難しいね」のあとに「じゃあどうしたらいいだろう」、
って続く人が僕は好きです。

難しいことって前提なんですよね。
こんがらがった毛玉をハサミで切るわけでもなく、
そのままゴミ箱に入れるわけでもなく、
一つずつ解いていく。
そんな会話がとても好きです。
解いた先に何もなくても、
毛づくろいをしているような気分になります。

似た言葉に「人それぞれ」もあります。
この言葉もゴールじゃないんですよね。
「人それぞれ」だから、どうしたらいいだろうか。
そう続いていく会話を好みます。
公園をぐるぐる散歩しているような、
心地のよさを感じます。

割り切りやゴールがあった方が楽なんですよね。
でも楽しいのとはまた違う。
なんていうか、難しいですね。

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