望まないことができる

仕事のスタンスの話の続きです。

僕は仕事の魅力の一つに、
「望まないことができる」があると思っています。

前回「仕事を楽しもうとしない」で書きましたが、
僕は仕事に関しては、
楽しもうという気持ちは特にありません。

現在フリーランスで活動していますが、
その前は約10年一つの会社に勤めていました。
その会社ではさまざまなことを経験しました。
望んでいないことも含めて。

最初は支援員として障害のある方の就職のサポートや企業との連絡調整をしていました。
それは望んでいたからいいんです。
でも異動になって学習塾の数値計算をし、
その次にはイベントで全国出張をしました。
コロナでイベントができなくなったら、
オンラインイベントを立ち上げて、
それも打ち止めとなりコラム記事を書くことになりました。

支援員以外は僕が希望したものではありません。
でもコラム記事を担当したのがきっかけで独立することができました。
自分が望むことだけをしていてはこの今はなかったと思います。

会社に所属する以上、
何かしらの業務を担当します。
自分がしたいと思わないことでも。
それがいいんですよね。

自分だけなら一桁の数値が合うまで計算したくないですし、
全国飛び回れるお金もありません。
オンラインとはいえ200人以上の前で生放送をしたいと思ったこともありません。
テーマを決めて1万文字を書くこともなかったでしょう。

でも会社にいたからやりました。
頭を万力でねじるほどに悩んで悩んで。
嫌だったけど楽しかったです。
得られたものはとても多くありました。

自分の望む範囲で動くのではなく、
半強制的だから手を伸ばせるものがあります。
そこでつかめるものも。
本当に嫌なこともわかりましたしね。

記事を書けなんて指令があったときはめんどくさいと思いました。
でもやってみたら「これだ」と感じて、
それが今に続いています。
言われなければしなかったでしょう。

仕事の魅力の一つはそういうこと。
と僕は思っています。
したくないことができる。
嫌いも含めて自分の可能性が広がっていく。

数値計算もオンラインオンラインのイベントも、
したいと思ったことはないけど、
大切な経験になっています。
これまで考えてこなかったことへの脳の反応が面白いです。
新しい領域を使っている感覚があります。
その状況になれば、
必死に頭を回転させなくてはいけませんからね。
好きとか嫌いに関わらず。

僕が自己分析が好きだから、
というのもあるんでしょうけどね。
ワクワクします。

フリーランスになってからは、
自分で目標を決めています。
でも自分が望まないことも、
積極的に取り組んでいきたいなと思っています。
したいこともしたくないことも、
きっと自分の輪郭をはっきりさせてくれるから。

良い経験も嫌な経験も、
僕の色を増やしてくれました。
そして使える色が増えた方が、
きっといい絵が描けると思っています。

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